以前の記事で「海外旅行は高くありません！」とお話ししたことと思います。それでは実際に、どれだけの金額で行けるのか？ということを検証してみましょう。
ただ、料金を出すだけでは検証になりませんので、以下の条件で見積もってみたいと思います。
以下の条件で検証してみます。
- 海外旅行は2名参加、1名あたりで算出します。
- 海外旅行費用は出発空港（成田空港）から計算します。
- 土産代は含みません。
2020年5月25日現在の提示料金で計算します。
航空券運賃やホテル宿泊費は随時変動します。必ずしもこの料金で行けるわけではありません。予めご了承ください。
チャレンジ１：台北2泊3日
日本から比較的近く、親日国として知られている台湾。海外旅行初心者でも気軽に行ける国です。観光はもちろんのこと、グルメも楽しめる台北を3日間で周遊した旅行費用をご案内します。
1日目
海外往復航空券
成田空港⇒（直行便）⇒台北桃園空港
タイガーエア利用：￥19,390（往復）：スカイスキャナー検索
旅行代金を抑えるためにLCCを利用します。荷物も最低限のもので、機内に持ち込めるサイズにしましょう。今回の検証では、料金も安く、時間的にも都合が良い「タイガーエア」を利用することとします。
空港から市内へ移動
台北桃園駅⇒（桃園MRT利用）⇒桃園MRT台北駅：150TWD≒530円
2019年に台北桃園空港から台北駅まで繋ぐ「桃園MRT」が開通しました。今まではバスまたはタクシーでの移動のみでしたので、さらにアクセスが良くなりました。
悠遊カードも桃園空港駅で購入しておきましょう。
悠遊カードとは。
日本のSuicaのようなカードです。最低の購入は500TWDです。その内、100TWDはデポジットとなります（Suicaと同じです）。悠遊カードを利用すると、MRTが20％OFFで利用出来るので、大変お得です。
また、市内バスにも使用出来ますので、台北観光がグッと楽になります。
ホテル宿泊費用
ホテル（RFホテルリンセン2ベッドルーム agoda利用）：2泊1名分3,447円
ホテルは観光・飲食に便利な中山区林森北路付近の３つ星ホテルをチョイスしました。客室は狭いですが、２ベッド確約ですし、口コミ評価も高いのでコストパフォーマンス的に良いかと思います。
1日目観光＆夕食費用
士林夜市観光（食事）
移動費（MRT利用）往復：32TWD≒115円
食費500円（約150TWD）
ホテルチェックイン後、夕食も兼ねて士林夜市観光に行ってみましょう。ホテル最寄りの中山駅からMRT利用です。降りる駅は士林駅よりも剣潭駅で降りた方が良いです。
駅から出ると、屋台がたくさん並んでいますので、大変楽しめます。夕食代は150TWDあれば、充分おなかがいっぱいになります。
1日目旅費
- 航空券往復：19,390円
- 宿泊費2泊分：3,447円
- 食事代：500円
- 現地移動費：645円
合計：23,982円
2日目
食事費用
朝食
世界豆漿大王で鹹豆漿25TWD≒90円
鹹豆漿とは？
台湾で朝食として親しまれている料理です。
温めた酢に豆乳を混ぜるといい感じに固まります。ヘルシー且つ胃に優しく朝食ぴったりです。
昼食
移動費（MRT利用）：16TWD≒58円
鼎泰豊で小籠包+炒飯：470TWD≒1,684円÷2＝842円（量が多いと思うので2人で分けます）
最寄りはMRT東門駅になりますので、また一旦台北駅に戻ってから、淡水信義線に乗り換えとなります。
小籠包の世界的名店である「鼎泰豊」は永康街を超えたところにあります。昼前から観光客で賑わう人気店です。行列が出来るほどの混雑なので、ちょっと早めに行くと良いでしょう。
その鼎泰豊から右手奥の路地に入っていくとかわいい茶葉店「沁園」があります。かわいい茶器から、美味しい茶葉までいろいろと取り揃えています。店主さんが自らお茶を振舞ってくれますので、是非行ってみてください。
夕食
青葉餐庁で台湾料理：300TWD≒1,080円
「欣葉」と並ぶ、台湾料理の名店です。ホテルと同じ中山区にあり、徒歩で行くことが可能です。家庭料理から高級料理までいろんな台湾料理を楽しむことが出来ます。
2日目観光＆移動費用
故宮博物院観光
移動費（MRT+バス利用）32TWD+30TWD（往復）≒222円
入場料金：350TWD≒1,250円
アクセスはMRTで中山駅からMRT士林駅まで行き、そこから「往故宮行」のバス停からバスに乗ります。（バスも悠遊カードで支払いが出来ます）
故宮博物院は中国人観光客で相当混雑していますので、必ず多めに時間を見積もってください。見所は翡翠で出来た白菜＆キリギリスと東坡肉を模した肉形石です。
日本語オーディオガイドレンタルサービスもあります。お好みでどうぞ。
中正紀念堂観光
入場料金：無料
移動費（MRT利用）：20TWD≒72円
最寄り駅はMRT国父紀念館駅です。今まで使ったMRT淡水信義線からは台北駅で板南線に乗り換えとなります。
中正紀念堂は蒋介石の本名（蒋中正）から取った、蒋介石を紀念するために作られました。高さ6ｍを超える蒋介石のブロンズ像や一糸乱れぬ衛兵交代などが見所です。
入場料は無料となっていて、台北市民の憩いの場となっています。なので、気軽に見学することが出来ます。
九份観光
移動費（バス）：180TWD（往復）≒650円、復路MRT：16TWD≒58円
千と千尋の神隠しのモデルとなった、レトロで異国感が溢れる、そして日本でも知名度が高い、人気の観光地です。
九份は海に面していながらも、標高が高いので、天候が変わりやすく、そのため路地に雨除けの天幕が張られています。
なので、台湾のソウルフード、臭豆腐の臭いが上に逃げないため、その臭いが周囲に立ち込めています。苦手な方はマスク着用をおススメします。
また、台湾のバスの運転はちょっと荒いです。万が一、座れなかったときは、しっかりとどこかに掴まってください。
2日目旅費
- 観光入場料金：1,250円
- 現地移動費：1,060円
- 食事代：2,012円
合計：4,322円
3日目
3日目食事費用
朝食
吉星港式飲茶で朝粥セット（点心1品+ドリンク）：99TWD≒355円
吉星港式飲茶は林森北路にある、24時間やっているお店です。モーニングセットが何種類かあって、粥だけでなく、麺なども楽しめます。
また、早朝に台北到着の場合でも利用出来ますので、非常に便利です。
西門町散策
移動費（MRT利用）：16TWD≒58円
西門町は日本の渋谷と秋葉原を足したような街です。秋葉原のようにサブカルが充実して、さらに流行の発信地にもなっています。
軽く散策するだけで、台湾ポップカルチャーを肌で感じることが出来ます。
また、台北駅地下街も結構楽しいので、そこから街歩きをスタートしても良いと思います。
それでは、帰路につきましょう。LCC利用の場合、どんなに遅くとも、1時間30分前までにはチェックインを済ませましょう。
市内から空港へ移動
台北駅⇒（桃園MRT利用）⇒台北桃園空港駅：150TWD≒530円
台北桃園空港⇒（タイガーエア利用）⇒成田空港
インタウン・チェックインについて。
台北駅では事前に航空会社のチェックインが出来るサービスがあります。チェックインの方法は、空港でのチェックインと同じで、自動チェックイン機も備え付けてあります。
利用時間は6時～21時30分です。また、インタウン・チェックインカウンターは出発時間の3時間前までに手続きを行う必要があります。
当然ながら機内荷物預けも出来ますので、楽々と移動が出来ます。
利用出来る航空会社
チャイナエアライン エバー航空 キャセイパシフィック航空 香港ドラゴン航空 エアアジア マンダリンエア ユニーエア
他の航空会社利用の場合は残念ながらインタウン・チェックインは出来ませんので、空港にて手続きをしてください。
3日目旅費
- 現地移動費：588円
- 食事代：355円
合計：943円
3日間旅費
| 航空券料金（タイガーエア利用 往復） | ￥19,390 |
|---|---|
| 宿泊料金（RFホテルリンセン利用 2名1室） | ￥3,447 |
| 現地移動料金（MRT・バス） | ￥2,293 |
| 食事代（朝2回 昼1回 夕1回） | ￥2,867 |
| 観光入場料金 | ￥1,250 |
総合計：￥29,247
まとめ
５万円チャレンジいかがでしたでしょうか？これだけの金額に抑えられた理由をまとめると以下の通りになると思います。
- 航空会社はLCCを利用。機内預け荷物の超過料金が掛からないように、機内持込荷物をまとめることでコストカットしています。
- 移動交通手段は基本的には公共交通機関を利用。台湾はタクシーも安いので、ついつい使ってしまいがちです。しかし、細々とタクシーを使うと、あとで計算したら思わぬ出費だと気付くと思います。
- 食事はなるべくホテルの徒歩圏内で済ませるようにしたことです。食事のために遠方へ移動すると、移動費が掛かりますし、飲んでしまったりして、公共交通機関が終わってしまう時間になると、タクシー代が掛かってきます。
安く見積もったりした箇所もありますが、基本的にこの金額を大幅に超えることはないと思います。
5万円まであと2万円残っているので、食事をもう少し豪華にしても良いとは思います。お酒が好きな方もいらっしゃることでしょうし、なにより、美食天国の台湾を存分に味わうのもいいと思います。
また、台北アイなどで、台湾文化を楽しむことも出来ます。
浮いたお金で贅沢するのも旅の醍醐味だと思いますので、締めるとこは締めつつも、楽しむところでは楽しんで頂ければと思います。
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