海外旅行トラブル

海外旅行トラブル集【実体験から見る対応例】その②~強盗に遭遇したときの対応~

強盗

海外旅行中にとにかく起きてもらっては困る「トラブル」。しかし、起きてしまうものは仕方がありません。突発的にトラブルに遭遇してしまうと、どうしてもテンパってしまいますよね。

一番の敵は「自分がパニック」になってしまうことです。大事なのは『トラブルをどう処理するか?』です。焦らず、騒がず、粛々と対処することが必要です。

そのためには事前の用意と、何をすれば良いか?という情報を入手しておくことです。

この記事では旅行会社歴20年の経験を交えて実体験による、トラブルとそのトラブルにどう対応したかということをお話ししていきたいと思います。

自身の恥ではありますが、あなたの一助になれると幸いです。

事例2:強盗

強盗

犯行の顛末

これは先輩とベトナムホーチミンに添乗で行ったときの話です。その日の観光が終わり、小腹が空いたので、2人で夜のホーチミンの街へ繰り出しました。

疲れていたこともあり、ホテルに近いフォーでも食べて帰る予定でした。

フォー

歩いていると、バイクタクシーが2台後からずっと着いてきて、頻りに話しかけてきます。バイクタクシーに乗ってまで行くような、遠いところまで行くつもりはなかったので、無視を決め込んでいました。

バイクタクシー

しかし、先輩がいきなりその男たちにフォーの美味しい店がないか?と聞きだしたのです。男たちはほんの50mほど先のフォーの店を紹介しました。

確かにフォーは美味しかったので、私たちは満足してホテルに戻ろうとしたところ、男たちはホテルまで乗っていけと言います。お店を紹介してもらい、ある程度心を許していたので、2台のバイクに跨りました。

夜道

バイクが動き出すといきなり、すごい速度で走りだしました。先輩を乗せたバイクはすでに見当たりません。信号無視でバンバン飛ばしていきますので、飛び降りることも叶わず、結局降ろされたのは人気の無いスラムのような場所でした。

そこで車に乗れと指示され、車に乗るとどこからか5人くらいの男たちに車を囲まれ、さらにナイフを持った男が乗り込んできたので、抵抗していると、後ろのドアが開き、頭に拳銃を突き付けられました。

拳銃

もうダメだと思って抵抗を止めたところ、男たちは金を出せと脅してきます。ポケットに入っていた300USDを渡すと、今度は車から降ろされジャンプしろと・・・

不良の高校生ですか?と心の中でツッコミを入れつつ、飛ぶとチャリンと音がします。それも出せと言われ、出したところで解放されました。

ホテルまでの帰路

スマホも無い時代の話なので、GoogleMapも何もありません。なんとかタクシーを見つけ、今は金がないことと、ホテルに行けば払うことを伝え乗り込みました。

ホーチミン夜

ホテルまで10分ほどで到着し、メーターを確認すると23,000VNDでした。客室に戻り、チップも含め3USDを持ってタクシーに戻りました。

すると、タクシー運転手から10USD請求されました。先ほど300USD取られたことに加え、このぼったくりで、頭に血が上った私はタクシー運転手を引き摺り出し、ホテルの守衛に警察を呼べ!と捲し立てました。

ホテルの守衛が集まってきたので、タクシー運転手は急に弱気になり、2USDでOKだと言ってきました。

2USDを支払い、そうこうしているうちに先輩も戻ってきました。どうやら、同じように見ず知らずの場所へ連れて行かれ、800USD奪われたとのこと。

USD

結局、2人合わせて10万円以上も奪われました。

対応

実損が現金のみということもあり、海外旅行保険は利用出来ません。なので、ほぼ諦めつつも、一縷の望みを持って警察に行きました。

人民会堂

警官は英語が話せませんでした。もちろん自動翻訳アプリなんてありませんので、海外旅行保険の24時間対応の通訳を利用し、なんとか意思疎通を行いました。

強盗に遭ったことを伝えるのですが、分かるのはフォーのお店の場所くらいです。どこに連れていかれたのかさえも分かりません。

ただ、先輩は地図片手にホテルまで戻ってきたので、地図を見せて、現場はおそらくこの周辺だと伝えていたようです。(取り調べは別々に行われました)

形ばかりの聴取が終わり、ベトナム語で書かれた調書にサインして、盗難届に氏名、居住地、パスポートナンバーと現住所、ホーチミン滞在先の連絡先(日本の連絡先と現地ホテル)を記入し、ポリスレポートを発行してもらい終了です。

言葉の壁があったのですが、1時間くらいで全て終わりました。一応ですが、翌日、日本大使館に顛末を報告しましたが、警察に盗難届提出済と知ると、軽くお説教されただけでした。

そして、10年以上経過した現在まで、当然ですが、何も連絡はありません。

まとめ

旅行のプロらしからぬお話しで、赤面の至りなのです。今、客観的に見ると、遭遇するべくして遭遇したと言えます。反省点は以下の通りなので、私と同じ過ちを回避してください。

必要以上の金銭、貴重品を持ちだす

フォーくらいなら100,000VND(約500円)あれば充分すぎるほど食べることが出来ます。にも拘わらず、大金を持って夜の街に出掛けるのは非常に危険です。

今回はクレジットカードはホテル金庫に入れていたため無事でしたが、クレジットカードを持っていて、見つかった場合、強制的に引き出しを要求されるので、気を付けないといけません。

バイクタクシーは選ぶ

当時はもちろんありませんでしたが、今は「Grab」があります。東南アジア諸国の場合はGrabを必ず使用しましょう。

grab&uber

今回紹介したようなことは滅多にないと思いますが、料金トラブルは普通にあります。Grabなら、事前に料金が分かっているので100%ではありませんが、流しのバイクタクシーを使うより何倍も安心出来ます。

乗車時にナンバーなどを控えておく

この事件以降、徹底して行っていることですが、盗難届を出しに行った際、バイクのナンバーを覚えているか?と問われました。もちろん覚えていなかったわけですが・・・

バイクタクシーの場合はナンバー、タクシーの場合は車内にタクシー会社発行の顔写真などが貼ってありますので、それの写メを念のために撮るようになりました。

これで何かトラブルがあったとしても、該当車が割り出せますし、抑止力にもなります。

強盗に遭ったときに抵抗しない

これは本当に危険です。自分でもよく命があったものだと、今思えば背筋が冷えます。強盗に遭ったときは抵抗しないでください。犯人が金銭を求めるのなら渡しましょう。

1つ言っておきます。拳銃の銃口って冷たいんですよ。

海外旅行保険に加入しておく

これは今回の一件に関して言えば、金銭のみの損失場合、免責なので補償は出ません。ですが、海外旅行保険に入っていたからこそ、警察でのやり取りがスムーズに行えました。

海外旅行保険は補償のためだけではなく、海外旅行自体のセーフティーネットとして必ず加入しておきましょう。

エポスカード

エポスカードを持っていると、こういったトラブルに巻き込まれてしまっても、途方に暮れることになることはありません。現地サポートデスクや海外緊急サポートデスクがありますので、24時間、日本語で対応してくれます。

しかも、海外旅行保険も自動付帯なので、携行品損害も20万円まで補償してくれます。

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ABOUT ME
かっこたび(旅)
元旅行会社社員です。旅行会社歴20年です。海外旅行のことを、予約から現地情報まで、実体験をまじえて事細かくご紹介します!
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