海外旅行知識

緊張しなくても大丈夫!出入国の一般的な流れ

パスポート1

初めての海外旅行で一番緊張すると言って過言ではないのが、「出入国審査」だと思います。

案内図

日本人って割と手続き事って苦手だと思うんですよね。日本のイミグレーション(以下イミグレ)だと日本語が通じるのでまだ良いとして、海外のイミグレで質問されるともうパニックになっちゃいそうです。

ですが、心配なんていりません!この記事では出入国の一般的な流れについて、ご紹介します。

日本出国の流れ

保安検査場

①事前準備

査証

まずは、行先の入国情報を入手しましょう。EDカード、税関申告書と併せてビザが必要な国もありますので、ビザを取得しないと入国どころか飛行機にさえ乗せてもらえません。

例えばアメリカだと「ESTA」と呼ばれる電子ビザが、オーストラリアは「ETAS」と呼ばれる電子ビザが必要になります。

「ETAS」、「ESTA」ともに、必要なものは「パスポート」と「クレジットカード」です。もし、クレジットカードを持っていらっしゃらない方は、これを機会に作っておくのもいいです。

海外旅行にクレジットカードがあれば、超便利ですよ!

海外旅行に便利なクレジットカードのご紹介

インターネット上で申請出来るのですが、1文字でも入力を間違えると、入国出来なくなります。なので、慎重に何度も確認しながらの入力が必要です。

通常のビザの場合はパスポートにビザが印字されますが、「ESTA」は渡航認証許可のページを、「ETAS」は発給通知のページを印刷し、忘れずに持っていってください。

ETAS申請サイト   ESTA申請サイト

もし自身で「ESTA」申請することに不安があるのでしたら、申請代行に頼めば間違いなくやってくれます。特に初めての場合は依頼申請代行してもいいと思います。

ESTAの申請代行はこちら

②航空会社のチェックイン

セントレア

出発空港へは余裕を持って到着する段取りを組んでください。目安は「出発の2時間30分前」の到着です。

大体の航空会社は遅くとも、出発の2時間前にはチェックインカウンターを開けますので、ここはさっさと、チェックインしてしまいましょう。

航空会社チェックインに必要なものはパスポートとEチケットです。そしてビザが必要な国への渡航の場合はビザ(ESTAやETASは申請通知の写し)も確認されます。

機内に荷物を預ける場合は、その時に申告して預けます。そのときに荷物預けの半券(クレームタグ)を渡されますので、到着空港で荷物引き取り完了するまでは大事に保管しておきましょう。

③保安検査場

機内に持ち込む手荷物の検査です。ここでは、危険物を持ちださないか、3種類のチェックをします。ここは非常に混みやすいので、時間に余裕を持って通過しましょう。遅くとも1時間前には行ってください。

検査されるもの

  • パスポート、搭乗券の所持
  • 手荷物

まずは、パスポートと搭乗券のチェックです。パスポートを顔写真が貼ってあるページに開いて、合わせて航空券を提示しましょう。特に何事もなく通過出来るはずです。

そのあとに、人と物の検査になります。検査の手前でトレイが置いてありますので、引っ掛かるものは予めそちらに入れて提出しましょう。

機内持ち込みにあたって確認を要するもの

  • 液体物※制限あり
  • 貴金属
  • 上着(コートやジャケットなどポケットがついているもの)
  • ノートパソコンやスマホなどの電気機器 など
液体物

また、危険物に指定されているものは、絶対に持ち込まないように確認しておきましょう。

人は金属探知機のゲートを通ります。その際、反応があれば再検査です。ブザー音が鳴らなくなるまで続けられますので、ベルトのバックルなど、気になるのであれば、予め外してトレイに入れておきましょう。

手荷物はX線を通して検査します。「これくらいならバレないだろう」と高をくくってはいけません。モニターで丸見えなんです、本当に。

なので、余計な時間を掛けることがないように気を付けてください。

保安検査場の注意事項

  • 遅くとも1時間前には行くこと。
  • 離れる前に忘れ物がないか再度確認すること。
  • ブザーが鳴って慌ててしまい、落とし物をしないように。

④出国審査

出国

保安検査場を通過すると、すぐ目の前に出国審査場があります。まあ、実はその前に税関があるんですけどね。一般旅行者はまず必要がないのでスルーします。

出国審査のときに必要なもの

  • パスポート
  • 搭乗券

です。質問をされることは滅多にありませんので、困ることはないと思います。

出国審査が済めば、一応検疫というものがあります。海外旅行初心者の方が、検疫に「国際予防接種証明書」を提出確認する国に行くことは、ほとんど無いと思いますので、こちらもスルーでOKです。

⑤搭乗

搭乗

あとは飛行機に乗って出発するだけです。搭乗券には必ず「Boarding Time」が明記されていますので、必ず確認しておきましょう。(大体出発予定時刻の30分前です)

搭乗のアナウンスが流れましたら、順番に搭乗していきます。一般的には、アライアンス上級会員→上位クラスの座席→一般席の順で案内がされます。

また、航空会社によっては、一般席の混雑を避けるため、後部座席から案内することもありますので、その指示に従ってください。

現地入国の流れ

EDTAX

①機内

機内では自由に過ごして頂いて結構です。ですが、なるべく入国書類は書いておきましょう。途中、CAが配りにくるので、必要な場合は受けとってください。

筆記用具はありませんので、ボールペンを身の回りに用意しておきましょう。(貸して欲しいと言えば貸してくれますが・・・)

用意しないといけない入国書類(国によって変わります)

  • EDカード(出入国カード)
  • 税関申告書

基本的にはこの2種類です。また、EU諸国のように提出不要な国もありますので、事前に調べておいてください。記入の仕方もスマホのスクリーンショットなどで保存しておくと便利です。

②降機~入国審査前

飛行機が着陸したからと言って、すぐに席を立ってはいけません。機体が完全に止まり、機内のランプが消えるまではそのまま待っていてください。

ランプが消え、降機したら、基本的には「Immigration」と書いてある案内板に沿って行けば間違いありません。しかし、初めての空港で舞い上がって見落としてしまう可能性もありますので、気を付けて周囲を確認しましょう。

入国審査通路

もし迷ってしまったら、とりあえず前の人に着いて行けば大体は大丈夫です。しかし、トランジット客もいますので、時々左右確認して、人数が多い方に流れていきましょう。9割方それで行けます(笑)

残り1割を引いてしまった場合は、勇気を出して空港職員に話しかけて教えてもらってください。

と、いうのはダメな例です。

私もそれで2回ほどトランジットエリアに迷い込みそうになったことがあります・・・まあ、そのときは航空会社スタッフにEチケットを確認され、事前に事なきを得ましたが・・・

③現地入国審査

イミグレ

イミグレに着いたら、まず並ぶ列を確認します。案内板に「Foreigner」、「Non-Resident」、「Visitor」などと書かれていますので、そちらに並んでください。

分からない場合は、近くに係員がいますので、パスポートを見せれば、指を指して並ぶ列を教えてくれます。

自分の順番が来たら、前に進み、パスポートと入国カードを提出します。(国によってはEチケットも)今(2020年)多いのはカメラのようなものを見つめろと指示されて、その後、指紋を撮られるパターンです。(手のマークがあります)

アメリカやオーストラリアは「ESTA」「ETAS」申請の写しを求められる場合があります。いつでも取り出せるよう準備をしておいてください。

いざというときに焦らないよう、自分の前の人が何をしているか確認しておきましょう。

また、いくつか質問をされることがあります。(特にアメリカ)英語で質問されるので、思わず焦ってしまいますが、まずは落ち着いて聞きなおしてください。

英語が苦手な方は、ガイドブックに書いてある例文を事前に読んでいても、とっさに思い出せないと思います。しかし、難しく考える必要はありません。要はなんとかキーワードを拾い上げて、なんとか伝えればいいのです。

よく聞き取れないとき→「パードゥン?」「ワンスモア」「スローリープリーズ」

相手が「パーパス」と言ってるとき→入国目的を聞かれています。「サイトシーイング」と答えましょう。

相手が「ハウロング~」と言ってるとき→滞在期間を聞かれています。「〇デイズ」と答えましょう。

相手が「ホェア」や「ステイ」と言ってるとき→どこに滞在するかを聞かれています。ホテル名を答えましょう。

これでほぼいけると思います。相手も一生懸命聞いてくれますので、肩の力を抜いて通過してください。

④機内預け荷物受取、税関

ターンテーブル

ここまで来たらラストスパートです。まずは機内に預けた荷物の受取です。イミグレを抜けたところに、荷物を受け取る場所の案内モニターが必ずありますので、確認しましょう。

あとは、荷物が出てくるのを待つだけなのですが、極稀に荷物が無い場合があります。そのときはバッゲージクレームデスクに行って、荷物を預けた時の半券(クレームタグ)を渡してください。

その後、係員が荷物が届くまでどれだけ掛かるか教えてくれます。(最悪、出発空港に積み忘れというケースもあります。その場合は連絡先を教えて、後日受取になります)

荷物を受け取ったら税関に向かいます。ほとんどの国ではグリーンの看板(申告なし)で税関申告書を渡すだけでOKなんですが、面倒くさいのがアメリカ(と日本)です。

「オープン」と言われたら、素直に開けましょう。「What’s this?」とつっこまれそうなものがあれば、予め英単語を調べて、控えておくことをおススメします。(液体物などはつっこまれる可能性が高いです)

税関を抜ければミッションコンプリートです。ツアーの方や空港送迎など依頼してる方は、自分が参加しているツアー名や自分の名前の看板を持っている人を探しましょう。

自力で移動する方はバスやタクシー、鉄道の乗り場へ移動となります。

まとめ

空港

一通りご紹介しましたが、そんなに難しいことはない、と思われたはずです。予め情報を収集して、用意しておけば、全く怖がる必要はありません。

そして、空港の出国エリアは、免税店やレストラン、また、リラクゼーション施設など、楽しめる施設が多数あります。

面倒な手続きはさっさと済ませてしまって、思う存分空港や、現地観光を楽しんでください!

ABOUT ME
かっこたび(旅)
元旅行会社社員です。旅行会社歴20年です。海外旅行のことを、予約から現地情報まで、実体験をまじえて事細かくご紹介します!
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