海外旅行に突発的なハプニングが起こるのは付き物です。しかし、自身の不注意や過信で避けようと思えば避けられたトラブルは往々にしてあります。
特に帰国便の乗り遅れは完全に自身の過失です。「空港までのタクシーが渋滞のため遅れた」「列車のダイヤが乱れて間に合わなかった」など、理由はいろいろあることでしょう。
ですが、これらは「航空会社との因果関係は一切ありません。」渋滞が予測されるのであれば、それ以上に安全マージンを取れば済みます。列車のダイヤの乱れは、事前に空港付近の宿泊施設を取ればいいのです。
そして、今回ご紹介するものは完全に見通しの甘さと、そして想像もつかない事態に陥った体験談です。
目次
事例4.帰国便の乗り遅れの場合
航空会社へのチェックインは通常50分~1時間前までと定められています。その時間を超過するとノーショウとして自動的に予約は取消となります。
特にLCCの場合、自身の遅延は補償なんて無いのに、ゲストの過失の場合、容赦なく取消をします。
なので、絶対に遅れてはいけないのです。
私は基本的に個人旅行で海外へ行っています。グループで旅行することは滅多にありません。今回はそれが仇となりました。
事故の経緯①
これは香港エクスプレスを利用して、香港・マカオにグループ旅行へ行ったときのことです。
先にお話しした通り、グループ旅行はあまり行かないのですが、海外旅行初心者が多く、どうしても付いてきて欲しいと乞われて一緒に参加しました。
まあ、旅行中のストレスのお話しはしません(笑)一言だけ言うと、仕事となんら変わりませんでした。
最終日、マカオから香港国際空港へ移動するとき、私はフライトの3時間前発のマカオ発、香港国際空港行きへのフェリーに乗れば充分間に合うという計算をしていました。
そして出発の直前に参加者の1人が騒ぎ出しました。彼はマカオのカジノで大勝し、気分良く帰国の途に就くはずのときに、
「空港で両替するとレートが悪くて損をする!重慶大厦で両替しないと!」
このお方は何を言っておられるのですか?と参加者全員が思いました。そんな時間なんてありません。どうやら彼は、「往路と同じく、香港市内を経由してから空港に向かう」と思っていたらしいのです。(もちろんそんな無駄なことはしません)
他の参加者も困惑しながら、なんとかならないか?と尋ねてきました。もちろん、なんともなりません。が、翌日から仕事の彼らとは違い、日程に余裕があった私は、
「万が一、チェックインに間に合わなかった場合、航空券の追加負担をしてもらえるなら」という条件で、重慶大厦での両替代行を了承しました。
それには、グループ旅行でのストレスを1泊延長することにより晴らしたいという、下心があったことは認めます。
事故の経緯②
彼らを先にマカオで香港エクスプレスのチェックインをさせ、フェリー乗り場へ送り出し、その後、中環までのフェリー乗船券を購入して香港に向かいました。
元より間に合うとは思っていませんので、焦ることなく、中環から尖沙咀まで移動し、重慶大厦で両替を済ませました。その時点でフライトの1時間20分前でした。
ダメ元でウェブチェックインはしましたが、ウェブ上で発行される電子搭乗券を印刷出来ない時点で悪足掻きでしかありません。
その後、タクシーで一か八か、空港へ向かいましたが、カウンター到着はフライトの45分前。完全にアウトです。
そして悪足掻きをすべく、ウェブチェックインを済ませていること。バウチャーが必要ならそちらで印刷してくれ。など、まあ図々しく言ったわけですが、当然先方もそんな無茶は呑んでくれるはずもありません。
フライト30分前まで粘りましたが、ここでOK出されても搭乗に間に合わないと判断し、あきらめて翌日の便を調べようとしたとき、
マカオで別れたグループが目の前にいました。
私は混乱し、焦りました。一体何をやっておられるのですか?と。話を聞くと、例の彼が日本食をどうしても食べたいと言い出し、日本食レストランを求めて、香港にわざわざ入国し、出発ロビーで食事を取っていたと。
私と論争をしていた職員も非常に焦り、「急いでください!走ってください!これはあなた方に親切で言っているのです!」と混乱しながらまくし立てました。
あの広い香港国際空港をわずか30分で出国審査をして、ターミナルを移動して搭乗口まで行けるはずがありません。この時点で私はダメだろうとあきらめてました。
対応
当然のごとく、搭乗はクローズされていました。とぼとぼと戻ってくるグループ。まあ彼は全く悪びれてませんでしたが。
とりあえず、絶対に仕事の始業時間までに戻らないといけない人と翌日まで時間がある人とを分けて、航空券の予約を行います。
私はスマホにスカイスキャナーなどの航空券関連のアプリとagodaなどの宿泊関連のアプリを必ず入れています。なので、比較的迅速に再手配出来たと思います。
運よく、本日の深夜便に空席があったので、それを押さえました。翌日の便もAM発で問題なく手配出来ました。
そして、翌日便で帰国するメンバーの宿泊を手配します。もう遅れるわけにはいかないので、大嶼島から外へ出すつもりはありません。
こちらも香港ディズニーランド周辺のホテルを安く手配出来ました。空港近辺のリーガルやマリオットなどに泊まるのはもったいないです。
私も香港観光をあきらめて、泊まりたくもない香港ディズニーランド周辺ホテルに泊まりました・・・
その後、全員無事帰国することが出来ました。
まとめ
自分なりの反省点と注意点をまとめてみました。
個人的に過失はなかったとは思います。強いて言えば、私が欲張ったため、海外旅行初心者だけで行動させてしまったことがまずかったのではないかと思います。
あそこで断っていればこうはならなかったと・・・
海外旅行初心者に重々説明をしなかった
私はマカオのタイパフェリーターミナルでチェックインを済ませた時点で完全に安心仕切っていました。
その後、時間的に少し余裕がある程度だから、寄り道せずにまずは搭乗口を確認すること!と強く説明していれば、このような事態にならなかったのではないか?と思います。
海外旅行初心者の場合、予想もつかない行動をしがちです。この一件のように。なので、しっかりと道筋を説明することが重要であると断言します。
後日談ですが、国内線のレガシーキャリアを想定しての行動だったこと判明しました。
私自身が個人旅行と同じ感覚でいた
正直言いまして、自分1人ならなんとでもなるという自信はあります。それは個人ならではの身軽さがあるからです。
しかしグループ旅行の場合、他人の行動に自分の行動が制約されます。この一件のようなことはそうそうないと思いますが、自分以外の人が急病になってしまうとか、落とし物をしてしまうとか、いろいろと想定出来ます。
なので、グループ旅行の場合、一歩先を見据えて旅程を見ないといけません。
ムリせずに、帰国日は空港アクセスが便利なところに宿泊をすることや、個人で動くことの倍の時間を見積もるなど、慎重な旅程を組むことをおススメします。
自己都合の乗り遅れは海外旅行保険の対象外
これは注意点なのですが、海外旅行保険には「遅延特約」というものがあります。これはやむを得ない事由により、飛行機に乗り遅れてしまった場合に適用される保険です。
しかし、海外旅行保険も万能ではありません。
以下の場合は適用されませんので、ご注意ください。
- 自然災害・戦争などの事由
- 故意または重過失による事由
- 法令違反を犯した場合
この一件に関しては2番目がそれに当たると判断します。
しかし、請求するのは自由なので、乗り遅れが濃厚になった時点で保険会社に一度相談してみてください。
なんらかのサポートを受けることが出来るかもしれません。
エポスカードを持っていると、こういったトラブルに巻き込まれてしまっても、途方に暮れることになることはありません。現地サポートデスクや海外緊急サポートデスクがありますので、24時間、日本語で対応してくれます。
しかも、海外旅行保険も自動付帯なので、携行品損害も20万円まで補償してくれます。
海外旅行なら安心のエポスカードの持参をおススメします!